池江泰寿厩舎(栗東)
池江泰寿厩舎の開業は2004年ですがその2年後の2006年にはドリームジャーニーで朝日杯フューチュリティステークス、2009年には宝塚記念、有馬記念。そして11年にはオルフェーヴルで牡馬3冠、トーセンジョーダンで天皇賞秋とまさに破竹の勢い。いまや押しも押されぬトップトレーナーと言って過言はないでしょう。
そんな同師にも当然勝負調教=【鉄板調教】は存在します。基本的にはどこで追い切ったら勝負というものは存在しませんが、好走しているのは強め以上の調教。ここでは2015年の中山金杯を勝ったラブリーデイから鉄板調教を導いていきます。
七夕賞以降は休養しアルゼンチン共和国杯で復帰。栗東坂路4F53.6-39.1-25.6-12.7(一杯)時計的には標準だが、2週前にCW、1週前に坂路と休養前の調教に比べると質、量ともに若干物足りない印象。それが結果(5着)にも現れており、好調時には程遠くなっている。続く金鯱賞でも中3週で1週前に坂路で好時計、直前も栗東坂路4F53.5-40.4-27.0-13.3(一杯)と前走程度。基準の時計をメトロポリタンSにするとまだ物足りないのが分かる。ここまでを見ても休養明け即勝負ではなく、使いながら馬を仕上げて行く事はお分かり頂けると思いますが、その真骨頂が今年の中山金杯。1週前に坂路で4F53.9-12.6を計時し、直前の追い切りでは4F52.3-38.8-25.3-12.6(強め)と全盛期に遜色ない時計。体自体は1週前で出来ていたため、強めの追い切りに終始しましたがそれで全盛期の時計を上回るのですからデキは申し分なしと言った所でしょう。
また5日に勝ったプリンスダム(4歳上500万下1着)は別パターンで新馬戦を勝った様にポン掛けが利くタイプ。こういった馬は中間しっかり時計を出していれば問題はなく
12月18日栗東CW6F84.6-68.7-53.6-39.9-12.4(一杯)
12月21日栗東坂路4F57.1-41.8-13.5(馬なり)
12月25日栗東坂路4F53.6-39.0-12.6(強め)
12月28日栗東坂路4F56.0-41.0-13.3(馬なり)
12月31日栗東CW6F83.1-67.2-52.1-37.8-12.5(一杯)
1月4日栗東坂路4F59.3-45.0-45.0-14.5(馬なり)
というように実質の最終追い切りとなる1週前に強め以上で標準以上の時計、欲を言えば併せ先着が望ましく、そこに該当する馬がいれば人気薄でも積極的に狙って行くべきだと思われます。
逆に馬なり調教で併せ馬に遅れるような追い切りはNG。こちらは人気馬でも疑って掛かるべきでしょう。
池江厩舎に関してはその馬の基準時計を決めてそれに対しての比較が有効。調教の良し悪しが結果に結びつくだけに好調教=買いは覚えて損はないと思います。
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