高野友和厩舎(栗東)
GI2勝馬ショウナンパンドラなどを管理し、今や栗東でも一目置かれる存在となった高野友和厩舎。
同師は県内きっての進学校である福島高校の出身であり、その後は帯広畜産大学、ノーザンファーム空港牧場に3年間勤め、松田国英厩舎を経て2010年に開業。自身も「ノーザンファーム時代と馬術部時代に基礎が出来た」という様にそこでの経験が今でも基礎となり、そこに松田国英厩舎のエッセンスが入ったのが今の形でしょう。
松田国英厩舎同様「よく食べて、よく動かす」事で馬に負荷を掛けそれが好成績に結びついています。当然その中には厩舎独自の【鉄板調教】がある事は事実。今回はショウナンパンドラをモデルケースに解説致します。
最終追い切り栗坂稍 54.5-39.6-24.7-12.4(馬なり)
日曜栗坂良 57.6-42.1-26.4-12.9(馬なり)
木曜栗坂良 52.9-38.5-24.3-11.8(一杯)
外セブンフォース一杯と併せで0秒3先着
日曜栗坂良 60.0-43.5-27.4-13.1(馬なり)
水曜栗坂良 51.8-37.5-24.6-12.5(一杯)
外セブンフォース一杯と併せで0秒1先着
日曜栗坂良 58.1-42.0-27.0-13.0(馬なり)
水曜栗坂良 58.7-42.1-27.0-13.0(馬なり)
これは同馬が秋華賞を勝った時の調教パターン。1週前、2週前と坂路で併せ馬一杯と負荷を掛け、日曜の追い切りよりも更に最終追い切りで動けたと言う事が分かります。
火曜栗坂良 53.9-38.4-24.7-12.1(馬なり)
上記はフラワーCで5着に敗れたときのもの。そして
水曜栗坂良 53.1-37.7-24.4-12.3(馬なり)
これがエリザベス女王杯で6着時のもの。これらは時計だけ見れば明らかに秋華賞時よりもいいものではありますが、牝馬だけに仕上げすぎた印象。時計だけで判断するとこういったことも起こり得ます。
それらを踏まえた高野友和厩舎の【鉄板調教】は
「中間、最終追い切りで最低1本以上の一杯併せ馬。最終追い切り坂路54秒台」
と言えるでしょう。欲を言えば終い13秒は欲しい所ですが、13秒後半でなければそこまで気にする必要はないと思われます。
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