昆貢厩舎(栗東)
騎手時代は1121戦92勝、重賞には縁がなかったが調教師になってからはローレルゲレイロ、ディープスカイ、ヒルノダムールなどでGI競争を勝ち、師の「社台グループが強くなりすぎてしまったら、競馬自体が面白くない」という言葉にもある通り、日高の馬を中心に勝ち星を積み上げている。
また早い段階から使い始めるのも特徴であり、函館2歳S制覇を目標としている(最高着順はローレルゲレイロの2着)基本的には坂路調教を主とし、そこにCWを多少入れるのが調教パターン。また最終追い切りで騎手を乗せる事が多く、調教の段階から競馬を教え込むと言う事を徹底している。
その際、四位騎手、西谷騎手といった育成に定評がある騎手を乗せてくると期待値は跳ね上がる。ここではダービー初制覇となったディープスカイをモデルに【鉄板調教】を解説します。
まずはダービー時の追い切り内容から
最終追い切り栗坂 53.5-38.9-25.6-12.7(仕掛け)
木曜栗坂良 51.2-36.5-23.8-12.1(一杯)
前走がNHKマイルCだった事もあり、本数自体は少なめも1週前に一杯、最終追い切りでも仕掛けと比較的強い追い切りを行っている。また時計を出した74回中27回四位騎手が跨るなど、一貫して教育されてきた事が分かる。またNHKマイルCでも1週前、最終追い切りと一杯に追われており、52.0、51.8と共に好時計をマーク。それをダービー時に超えて来た様にまさしくここが【鉄板調教】と言えます。
基本的には間隔が詰まっていない限り強い稽古を行う事が多く、馬なりが多いようだと期待値は低くなって来ます。
最終追い切り栗坂重 54.5-39.2-25.3-12.7(一杯)
上記は2月に未勝利を勝ったトップディーヴォの調教。中間は一本ですが、しっかり負荷を掛けており、更に四位騎手が手綱を取っています。タイムに関しては個体差がありますが
「中間、最終追い切りで最低でも一杯が1本以上、尚且つ四位騎手か西谷騎手が騎乗」
が同厩舎に於ける【鉄板調教】となります。尚、タイムに関しては55秒を切ってくれば更に信頼度は上がります。
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