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木村哲也厩舎(美浦)

ステルヴィオやプリモシーンなどを管理している木村哲也厩舎。2011年に開業するとその年で6勝を挙げ、勝利数を着実に積み上げており、重賞勝ち馬も複数管理している。その影にはやはり厩舎独自の【鉄板調教】の確立がありました。

今回は過去の管理馬ヴェラヴァルスターからそれを読み取って行こうと思います。

パターンとしては1週前に本追い切りを済ませ、直前は強めて程度で足りない分を補う形ですが、注目すべきはタイムではなく過程。その証拠にゆりかもめ賞を勝った時の最終追い切りは

2月4日(水)南W良 69.4-53.7-40.4-13.1(強め)
外ラゴディラゴライG一を5Fで0秒5追走1F併せで0秒1遅れ

と古馬相手とはいえ遅れた形でのもの。重要なのはしっかりウッドと坂路を併用して負荷を掛けているかに尽きます。

今年の8勝の内、6勝が併用調教であり、8勝全てが直前は併せ馬での調教。タイム的には特に縛りはなく、5F70秒前半-60秒後半であれば問題はないといえる。ただし終いは13秒前半程度で上がっている事は必要。それ以上掛かるようだと本調子ではない事を疑った方が良さそうです。

タイム的にはそこまで特出するものがなく、評価に関しては低く取られがちだが、同厩舎に関しては見るべきは評価ではなく過程。基本的には最終調整を南Wで行うため

「全体は5F70秒前半-60秒後半、尚且つ併せ馬で終い13秒程度」

を目安としてみれば仕上がっているか否かは比較的見抜きやすいでしょう。

また逆に前半が早過ぎたり、直前が南Wでない場合は人気所でも凡走が目立つため、思い切って切るのも配当的には必要かも知れませんね。
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