高橋裕厩舎(美浦)
開業3年目の1993年に二桁勝利を挙げ5年目の1995年からは2018年まで二桁勝利を継続している美浦の中堅厩舎。多くの穴馬を馬券圏内に持ってくる印象のある同厩舎。また勝ち星のほとんどが千八以下に集中しており、狙いやすい厩舎でもあります。当然低評価の馬を上位に持ってくるには【鉄板調教】の存在が必要不可欠。
基本的な追い切りは南Wが主流。以前に比べ負荷の割りに時計が安定しない坂路は極力避ける方向。また追い切り時に他の厩舎に比べ騎手を乗せる事が非常に多い厩舎でもあります。
またしっかり負荷を掛ける調教が多く、中間、最終追い切り共に強め以上の調教過程の馬が好走している点も見逃せません。ここでは過去の看板馬でもあるマイネルアウラートをモデルケースとして【鉄板調教】の解説を致します。
12月31日(水)南W良 68.5-53.5-38.4-12.5(馬なり)
外ディアゴッホ一杯を5Fで0秒4追走1F併せで0秒8先着
12月25日(木)南W良 69.9-53.9-38.8-12.6(強め)
内ディアゴッホ一杯に5Fで0秒4先行1F併せで0秒4先着
12月18日(木)南W良 69.0-53.6-38.9-13.6(強め)
内タカミツスズラン一杯と5F併せで併入
これは2015年1月4日の4歳上1000万下を勝った時の調教パターン。前走から中4週と間隔を空け、中間も強めの追い切りを2本としっかり負荷を掛けているのが分かります。
10月1日(水)南W良 69.4-54.9-40.7-13.0(馬なり)
9月25日(木)南W稍 69.4-53.3-39.0-13.0(一杯)
内アラフネ一杯に5Fで1秒先行1F併せで0秒6遅れ
9月19日(金)南W良 67.0-52.0-38.5-13.4(強め)
上記は2014年10月4日古町特別7着時のもの。調教過程に関しては変わってはいませんが、1週前に一杯で追い切ったにも関わらず時計が詰まってこなかったという事は調子自体が落ちていたと言う事でしょう。その後1戦凡走した時が底でそこから調子を上げて2着、1着と成績を伸ばしています。以上の事からも
「1週前は一杯or強め。直前の時計は1週前の時計を上回る事」
が同厩舎の【鉄板調教】馬なりで上回った際にはほぼ確実に好走するデータもございますので対比は必須です。また大体月イチで使うため、調子の良し悪しも調教に出ますので好走時の時計に及ばない場合は下降線の可能性があります。それらを考慮し、上記に当て嵌まった上、千八以下に出走してきた場合は買いでいいでしょう。
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